とちぎの地は江戸と日光東照宮に近いことから、さまざまな職人が集まり工芸品が発達しました。どれも生活の用に供された美しさをもつ物です。界 鬼怒川では益子焼、鹿沼組子、黒羽藍染を、客室やご当地楽などに設え、滞在を通してお客様にその魅力を感じて頂きたいと考えております。

1. 益子焼

益子焼は、江戸中期からかめ、すり鉢、土鍋など台所用品として生産されてきた、あたたかみのある形と釉薬が特徴の焼き物です。プラスチック製品などの台頭により陶芸品の価値が高まったこと、大正時代に興った濱田庄司らの「民藝運動」により、「用の美」を持った工芸品として発展し続けています。

関 教寿(株式会社つかもと)~伝統と現代を融合し、用の美を追求~

今回は、コーディネーター役として益子の作家のみなさんを紹介させていただきました。「つかもと」は益子焼の窯元でありますが、他の窯の企画販売もお手伝いさせていただいています。今の用の美とは何か?を作家のみなさんとともに考えながら、益子焼を進化させるさまざまな試みを行い、製品として形にしています。今回、界 鬼怒川では益子焼作家の中でも新進気鋭の実力のある方たちに作品を作っていただきました。ぜひ、その魅力をご覧いただけたらと思っています。

プロフィール  1975年生まれ。益子で最大の窯である「つかもと」のスーパーバイザー。もともと「つかもと」で作陶の業務に従事していた経験を生かし、益子焼の作家さんを繋ぐコーディネーターの役割も務める。「益子原土会」、異業種連携グループ「とちぎの技委員会」(ブランド名 U)のスーパーバイザーにも従事している。
つかもと http://www.tsukamoto.net/

益子焼を現代に伝える作家たち

2. 黒羽藍染

栃木伝統工芸品の「黒羽藍染(くろばねあいぞめ)」は200年以上の歴史があります。もともとは藍の防虫や耐火の効果を利用し、仕事着である半纏などを生産して栄えてきました。天然の藍の色は深く力のある素晴らしい色です。界 鬼怒川では客室の建具やベッドライナーとして取り入れております。

小沼雄大(黒羽藍染紺屋)~モダンな感性で藍染の可能性に迫る~

栃木県の伝統工芸品でありますが、化学染料が台頭してきた頃から藍染職人は姿を消し、現在では黒羽藍染技術と藍染めの甕(かめ)を引き継ぐのは私だけになってしまいました。「紺屋」では、藍染めに加え、松煙染め、草木染めなどを作っています。伝統的な暖簾、壁掛け、浴衣などもありますが、私が八代目となってからはスニーカーやシャツ、ブックカバー、アクセサリー、コースターなど現代の生活に取り入れやすい商品を加えました。界 鬼怒川で、より多くのみなさんに黒羽藍染を見ていただけたらと思っています。

プロフィール  1985年生 栃木県立黒羽高等学校卒業後 松原与七先生に師事。24歳の時に家業を継ぎ、1804年創業の「黒羽藍染紺屋」の八代目となる。
Facebook https://www.facebook.com/kurobaneaizomekonya

3. 鹿沼組子

日本各地に生産地がある組子は、日本間の欄間や建具を飾る贅沢な建具。江戸時代、日光東照宮の修復に全国から優秀な匠が集められ定住したことから、優れた技術が鹿沼に継承されてきました。界 鬼怒川では、客室やダイニングで鹿沼組子の緻密で優雅な細工を使用しています。

豊田晧平(豊田木工所)~木の清らかさと細工の美しさを~

組子細工は森の恵みを人間の技で仕立てた木の文化の日本建築の中でも特別な存在です。鹿沼組子の材料は桧。製材し一番柾目の細かい所を薄く裂いて削り、角度の付いた切り込みを入れて、鹿沼の特産である麻の葉をモチーフにした「麻の葉」、吉祥文様の「亀甲」などを一枚一枚組んでいきます。その作業は熟練した技術と神経を使う仕事です。その美しい木と細工を豊田木工所で考案しました組子トレー、パーテーションなどでご覧いただけたらと思います。

プロフィール  昭和22年創業の豊田木工所の代表。栃木県「活かそう!とちぎの技事業」で発足した、栃木県の伝統産業の作り手の共同組織「とちぎの技委員会」会長でもある。組子職人であると同時に組子の技術を使い今の生活にあった製品を生み出している。

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